2014年シアトル会議

去る2014年7月に日米リーダーシップ・プログラムは15周年を迎え、本プログラムが2000年に開始以来の米国開催地となっているシアトルで迎える初めての節目の年となりました。過去15年間に亘って、USJLPは献身的な日米の347名のリーダーから成る多様なネットワークへとして発展してきました。年々、才能あるリーダーが新たに加わっています。2014年シアトル会議は、集まった才能、ディスカッションから生まれたアイディア、結ばれた友情の絆、また、参加した過去参加者(フェロー)の強いコミットメントなど、あらゆる面において期待を大きく上回るものでした。

総勢42名のデリゲートは、政府、メディア、学界、金融、国防、ジャーナリズム、非営利セクター、音楽、建築、科学技術、エネルギー、医療、民間企業などの分野から、2014年7月19日~24日に亘り会議に参集しました。連日、デリゲートは様々な相互の関心テーマに関する全体会議に参加し、専門的並びに個人的経験に基づくプレゼンテーションを行いました。また、外部からの日米の専門家も招かれ、ディスカッションに加わりました。さらに、全体会議で提起された論点を、数度に亘る集中的な分科会で掘り下げました。

討議では日米の多様な視点で、日米関係の現状、女性の社会的地位、メディアの影響と役割、医療やエネルギー市場における今後の課題、経済・金融における挑戦、日米におけるイノベーションやアントレプレナーシップでの成功・課題などのテーマを取り上げました。
 

上.日米の様々な観点から議論を掘り下げる(左から: 奥万喜子さん (14,15),、早川敬之さん (13,14), BTスリングスビー さん(13,14)、 永見世央 さん(13,14)、 ブライアン・ウィリス (14,15)さん。

シアトルでの滞在中に、一行は、連日のディスカッションに加え、シアトルの地ならではの多様な活動に参加する中で、さらに友好を深めました。今年はチームビルディングの一環として、パークプレイス市場での食材の買い出しから始まる「アイアンシェフ料理対決」を行ない、また、歴史的な蒸気船でのユンオン湖クルーズ、ルイス=マッコード陸・空軍統合基地での会議と見学、ウッディンビル ワインカントリーの訪問、シアトル・マリナーズ戦観戦などの他、カヤック体験などの課外活動も組み込まれました。会議の最後の二日間には記録的に多数のフェローが合流し、幅広い参加年次のリユニオンとなりました。日米の参加者は意義深い交流を図り、シアトルの美しい夜景を背景に、大盛況のうちに終わりました。
 

上.7月20日 デリゲート「アイアンシェフ料理対決」ではチームごとに分かれ、市場にて材料の買い出しとシェフとの作戦会議に臨む(左) 。チームビルディング、リーダーシップ、そして料理の腕が試された(右)。

 

上.7月22日 空軍大尉ブライアン・ウィリス (USJLP 14,15) さんの尽力によりルイス=マコード陸・空軍統合基地での会議とツアーが実現。その中で、C-17輸送機の見学の機会ももたらされた。

上.7月23日、ワシントン湖のほとりにあるスコット、ローリー・オキさんご夫妻(写真左端)の美しい邸宅にて温かいおもてなしを受ける。
 

7月23日と24日にかけてプログラムの過去15年間の各年次からのフェロー (過去の参加者)が合流。プログラムの初期から最近に至るまでの数多くの日米のフェローが参加した。 フェアモント・オリンピックホテルでの最終日のレセプションに集う2011年-2013年参加のフェロー(左)。7月24日には歴史的な蒸気船にて再会の場が持たれ、参加した2000年ー2003年フェロ-はユニオン湖のクルーズを楽しんだ(右)。